航平の事件が起きてから数日が経った。
あたしたちおーしゃんは総戦力をあげて、犯人を探している。
今のとこ、分かっているのはどこかの高校の学ランを着た、三人組の集団。
数分前にもあの道を通った人が居たらしいが、その人はに何もしなかった。つまり、意図的に航平を狙った攻撃だった。ということ。
この二つだけ。
「はぁ~。いつになったら有益な情報がゲットできるんだか・・・・。」
あたしはリビングのパソコンを触りながら、ここら辺の族に関しての情報を探る。
正直、あたしはパソコンは苦手。
キーボード打つのも苦手だし、ダブルクリックなんて三回ぐらいやりなおさないとパソコンが理解してくれない。
「柚。」
パソコンと格闘しているあたしの隣に柑が座りこむ。
「あー。柑。なんか気になる族見つけたんだけど、」
あたしはパソコンの画面を柑の方に向ける。
「何だこれ? 城東高校・・・って柚葵分かるか?」
柑が画面をいじくりながらあたしに問いかける。
「城東・・・あ、なんかすっげー頭いいとこだろ? 桜花には負けるけども。」
聞いた事ならある。
部活動にも勉強にも力を入れている、第二の桜花といわれている高校・・・・だったはず。
「んで、そんな優秀な城東に何かあるのか?」
「いや聞いた事があって、その城東に謎の不良集団の基地があるとかなんとか・・・。」
それが航平を襲った軍団の基地だとしたら・・・・。
「ありえないこともなさそうだな。」
可能性は十分にある。


