重い気持ちのまま、

秘書室のドアを開ける。

・・・!!

まだ、出勤時間前だと言うのに、

光輝と光司は慌ただしく仕事をこなしていた。

・・・

「おはようございます。

どうしたんですか?何か不都合でも?」

光輝に問いかけると、

「それがさ・・・「前原行くぞ」

・・・!!

・・・

社長室から宗吾が険しい表情で出てきた。

「どちらへ?」


「現場で事故があったそうだ。

そこへ行っての確認、事故処理、

その他もろもろ・・・

今夜は泊まりになりそうだ」


「・・・え!!」

目を見開いた私に、

目で急ぐよう訴えられ、

私は急いで宗吾の後を追った・・・

・・・白鳥建設始まって以来の

大きな事故。

この事故は、報道でも大きく取り上げられ、

話しは更に大きくなった。