香「…だって…そうしないと…璃乃がこっちに来てくれないんだもん」
拗ねたように頬をプクゥと膨らませて、私に文句を言っている。
そんなことを言われてもな…
「私は、転校したんだから仕方ないだろ?」
香「え…?私の親に脅されたんじゃないの…??」
なんで、私が香の親に脅されないといけないんだよ…??
香母「脅すなんて、無理よ…」
香父「あぁ…彼女の家は、組だしな…」
「「「え…??」」」
香、滝、涙の言葉がはもった。
てか、こっちが「え…?」って言いたいわ!!
「私の家に来たことあるだろ??」
香「あるけど…組員、いた…??」
組員…??
「いたけど…??」
滝「俺ら…組員…見てない…」
「はぁ!?」
なんで、見てないの…!?
「お帰りなさい」って門前で言ってたんだけど…??
「門の前で、お帰りなさいって言ってたけど??」
「「「ええ!?嘘ー!?」」」
「いや…マヂだから…」
なんで、私が嘘を言わないといけないんだよ…!?
とにかく、一件落着かな…??
「もう、この話しは終わり。3人は、ちゃんと親と暮らせよ…??」
「「「はーい」」」
「じゃあな」
私は、部屋を出て廊下を歩いてたら…
香「…璃乃!!向こうに…帰るの…??」
香、涙、滝が寂しそうな顔で私を見ている。

