「離して。離さないと…怒るよ?」
私は、殺気を40%出した。
冬は、ビクッとなったが私の手を離さなかった。
ビクッってなったときに手を離してくれたら、よかったのに…
なんで、手離してくれないんだよ…!!
香「冬くん?だっけ?早く、離さないと…殺るよ?」
香の目は、本気だった。
闇で染まった目…
私は、昔からこの目が嫌いだった…
涙「まだ?」
先に倉庫を出ていた涙が倉庫に入ってきた。
香「冬って奴が、璃乃の手を離さないの…」
涙の顔が一瞬、強ばった気がした…
気のせいだろうか…?
涙「仕方ない。殺るか?」
涙の言葉を聞いて、冬はビクッってなった。
その拍子に冬が手を離した。
ちょっと、さみしいと思うのは気のせいだろう。

