オジサンを想像してたのに。



「今回のふたりのギャラね。はい」

「ありがとうございます」



分厚いんだけど、いくら入ってるの…?



中を見たら失礼だよね?



「ところでユウリくん」

「はい?」

「うちの事務所に入る気はある?」

「僕は雇わない方がいいですよ。人に言えないようなこと、たくさんしてきたんで」

「それは澪王から聞いてるわ。それでも契約したいって言ったら?」

「考えさせてください」



ユウリのニッコリスマイル。



次はあたしが同じことを聞かれた。



「あたしに合ってない。ワガママだから」

「澪王たちラッシュとの専属ならふたりともやるのかしら?」

「知らない。気分次第?」

「あはははっ!!気に入ったわ、シュリ。また来てちょうだい」



そう言われてお金だけもらい、澪王に焼き肉を奢った。



お金持ちになった気分…。



喜んでたくさん食べた澪王を見て、やっぱり好きだと思った。



もっと澪王に近づくために、たくさん頑張ろう…。