不機嫌honey

だけどイラつきは治まらない。



「オイ」

「はい」

「なにがしてぇ?シュリを自分のものにでもしてぇのか」

「そうですね…。それはありますよ」

「アイツはお前なんか見ねぇよ」

「マネージャーで満足してるつもりなんですけどね…。気持ち、コレ以上押さえるのムリっぽいです」

「シュリになんかしてみろ。お前、マジで殺すぞ…」

「ははっ…怖っ…」



帰ってったレイにイライラ。



静かに部屋のドアを開けたら、シュリがうずくまるようにしてベッドにいた。



着替えもせずに、小さくなって…。



「シュリ?」

「うぅぅぅ~…」



泣きながら抱きつかれた…。



寝てねぇのか…。



「残念だったな」

「行きたかった…」

「ん…」

「せっかく…初めて友達と…」

「そうだな。でも仕方ねぇ、仕事だったんだから」

「あたし悪くないのにっ!!あのカメラマンが遅刻なんかするからっ!!キレて帰ればよかった!!」

「そうしなかったシュリは偉い。ちゃんと仕事したんだろ?」



コクコク頷くシュリを抱きしめた。