不機嫌honey

それから日付も変わり、家に帰ったのは夜中の3時。



酒も飲まず、食ってから隅っこで寝てた俺。



もう風呂は明日でいい…。



そう思いながら、リビングに足を踏み入れた。



「お帰りなさい」

「は…?」

「今日の生、最悪だったみたいですね」

「何でお前が…うちにいんだよ」

「シュリを送って来ました。仕事が長引いて、パーティに間に合わなかったんです」



レイがいる。



何でただのマネージャーがうちにいんだよ…。



「意味わかんねぇ。送ったなら帰れよ」

「相当泣かせてしまったので」

「だから?」

「すみません。俺もよくわかんないです。ただ、離れたくなかっただけですかね」

「調子に乗ってんじゃねぇよ。アイツは俺んだ。宣戦布告なら受けて立ってやるよ」

「嫌われてるの、自分でもわかってますから。あなたが羨ましい…。帰ります」



立ち上がって頭を下げたレイは、コーヒーを飲み干した。



レイにコーヒーを出したのはユウリか…。



ユウリが家にいることに一安心。