不機嫌honey

目が覚めたら後半の記憶がない。



カラダがダルくて、なんだか動きたくない…。



「まだ寝てていいぞ」

「今何時…?起きてたの?」

「まだ4時。もう少ししたらシャワー浴びて出るから」

「早いね…」

「今日は帰らねぇ。少し遠くで仕事してくる」

「ん…」



頭撫でられて、優しく抱きしめられて。



疲れてるのに。



起きてたいのに。



眠いよ…。



「いってらっしゃいって…したい…」

「寝とけ。昨日はムリさせたし。お前、軟弱なんだから」



優しい声に甘やかされ、そのまま深く眠ってしまった。



気が着けばお昼で、ユウリもいない家。



誰もいなくても寂しくはない。



ここはあたしたち、みんなの温もりがあるお家。



シャワーを浴びて、適当に腹ごしらえ。



ユウリのスケジュールはもらってて、見たら今日も深夜帰宅だった。



夜も適当だな~。



そんなことを考えていたら、珍しくケータイが鳴った。