それからしばらく、やってきた澪王はドカッとソファー。



謝らなきゃ…。



「ごめんなさい…」

「なに泣いてんだよ」

「だって、澪王が怒った…」

「悪かったよ。徹夜だったから俺も少しイライラしてた」

「撫でる…?」

「何でそうなる?」

「仲直り…」

「はいはい、おいで」



澪王の『おいで』にきゅんとした。



隣に座ると優しく頭を撫でてくれる。



「お前はなんなんだ?全く掴めねぇな」

「シュリだよ」

「シュリだな。ガキはよくわかんね…。ねっみぃ~…」

「お仕事行かないの?」

「2時間寝たら出る。ユウリ、朝飯よろしくな~」



あたしをソファーから下ろした澪王は、そのまま横になった。



その上に乗って、ギュッてされたら、どれだけ幸せだろう…。



澪王が眠るソファーの横に座り、ただ寝顔を見ていた。



あたし、澪王に惹かれてる?



恋なんてしたことないからよくわからないけど、昨日見た映画みたいに、なんだかドキドキした。