前は散々突き放されたわけだし。



初めからあたしの誘いに乗るような男なら、その時点であたしは冷めていたかもしれない。



澪王はあたしの顔じゃなく、心と向き合ってくれてるんだ…。



「今度澪王が帰ってきた時はあたしがハンバーグ作る!!」

「「えっ…」」

「練習するからしばらくハンバーグね!!」



頑張って澪王を喜ばせてあげたい。



コレが好きってことなんだろうな~。



その日、寝る前にセイナから電話が来た。



「もう学校始まっちゃうんでしょ?」

「うん」

「いつ泊まりに来る?」

「セイナに合わせる。いつがいい?」



セイナとお泊まりの約束。



2週間後、セイナとアツシのお家に行く約束をした。



次の日からは夏休みの宿題を頑張って、いろんな気持ちを知った夏休みが終わる。



もうすぐあたしとユウリは17歳。



秋にはどんなことがあるのかな?



澪王と知り合って、あたしの世界が広がったよ。



たまには素直に謝らなきゃいけないこともね!!