気がついたら夕方になっていた。



いつ寝てしまったのか、覚えてない…。



隣に澪王がいなくて、適当に服を着てリビングに出たらユウリとリンリンがいた。



「澪王は…?」

「お仕事行くって、さっき出て行きましたよ」



起きたかったのに…。



だけど体のダルさが起きられないことを物語っていた。



「澪王とエッチするとめっちゃ疲れる!!」

「だから澪王さんがニコニコしてたんだね~」

「ご機嫌だったの?」

「うん、朝のヤクザ顔とは似ても似つかないくらいね」



よかった…。



あたしで満足してくれた。



尽くすって、こういうことかな?



誰かの為に何かをするなんてあり得ないって思ってたけど、澪王が喜ぶなら妥協してやってもいいかな?



気分いいし。



「か、会話について行けませんっ…」

「リンリンピュアっ子?超顔赤くてカワイイ。ユウリはきっと優しいから大丈夫だよ」

「いやぁぁぁぁ!!」



そんなリンリンの姿を見て面白がってるユウリは、実は優しくないかもしれないとちょっと思った。