澪王に対してなんだか少し後ろめたいし…。



あたしを好きじゃなかったらすぐに友達になってると思う。



「ある程度距離があれば友達でもいいんじゃないの?」

「へっ!?」

「興味なかったらすぐ切り捨てるシュリがこんなに悩んでるんだもん。答えは出てるんじゃない?」



そっか。



あたし、アイツと友達になりたいのか。



「ユウリに相談してよかった」

「どういたしまして」

「あっ、薬飲んだ!?」

「午前中に澪王さんに病院連れて行かれて点滴2本もしたよ…。薬は飲まなくて平気だって」

「よかった!!ご飯どうする?」

「澪王さんが作ってってくれたサラダと冷製パスタが冷蔵庫にあるよ」



冷たいご飯だ!!



ユウリのこと、ちゃんと考えてくれてる…。



「澪王ってすっかり保護者だね」

「あんなお兄ちゃん、僕には理想だけどね」

「今日帰ってきたら日頃の苦労を労って甘えさせてやろ~」

「あははっ!!シュリが甘えたいだけじゃないの~?」



元気になってよかったね、ユウリ。