不機嫌honey

リンリンが泣きながら家を飛び出した。



「バカ!!今のはユウリが悪いっ!!」

「…………」

「フられたって知らねぇからな!!」



慌てたシュリがそれだけ言ってリンリンを追いかけてった。



残されたユウリと俺。



「言い過ぎだろ…」

「泣かせちゃった…」

「お前が暑さに弱いのはわかった。これは俺が食うから」

「僕も食べる…」

「大丈夫か?」

「シュリにセリちゃん連れてくるように伝えてよ、澪王さん…」

「了解」



今の涙にはユウリも反省したらしく。



静かに鍋を食べ始めた。



『リンリン連れて帰ってこい』



そうシュリにメールを入れたら『少し時間かかる』とだけ返事が来て。



「熱い…死にそう…」

「うまいじゃん。味濃いの最高~」



ふたりで大量のキムチ鍋を半分まで減らした。



そこへリンリンとシュリの帰宅。



「先輩…」

「食べたよ。ごちそうさま」

「先輩なんか溶けちゃえ…」

「うん、怒ってごめんね?」



また泣き出したリンリンを抱きしめたユウリ。



一件落着?