不機嫌honey

そんなリンリンが作ったのは夏なのに鍋。



しかもキムチ鍋。



弱ったユウリの胃には相当負担をかけそうな代物…。



まさか天然…?



「ユウリ先輩、ご飯作りに来ましたよ~」

「セリちゃん…?何でいるの!?」

「澪王さんに呼ばれて、先輩にご飯作ったんです」

「セリちゃんが…?」

「自信作なんで、食べてくださいね!!」



破壊的な笑顔をぶちかましてくれた。



フラフラとリビングにやってきたユウリが、鍋を見るなり、顔がひきつってる。



「ヤダ…。鍋なんていらない…。しかもキムチ鍋…」

「コレがいちばん得意なんです!!」

「君はバカなの?僕をどうしたいの?何を考えて病人にキムチ鍋作っちゃったの?頭おかしい子?」

「本気ですけど?」

「食べるわけないよね?見たくもないでしょ。何のために来たの?嫌がらせ?」

「ひどいっ…」



ユウリがシュリと双子だったこと、忘れてた。



さすがシュリの兄貴。



よくそこまで言えるよな…。