だけど好き。



澪王なら何でも好き。



「リキは今日も泊まるの?」

「今から1階行くから」

「飲みながら仕事?」

「おぅ」

「一緒に寝ない?」

「早めに終わればな。ユウリ、俺らメシいらねぇから」



そう言って澪王とリキは1階へ行ってしまった。



むぅ~…。



くっつきたい…。



「ねぇ、ユウリ…」

「なぁに?」

「もっとリンリンといたくない?四六時中くっついてたくない?」

「四六時中はないかな?デートの帰りは名残惜しいけどね」

「それ、ヤじゃない?」

「好きなんだなって実感するから、僕はイヤじゃないよ。素直にそう感じれることが嬉しい」



好きだからそう思う。



あたしは人間としての感情がちゃんと備わってるのか。



「なんかホッとした」

「よかった。ご飯、簡単なのにするね。なんだか疲れちゃった」

「夏バテ?大丈夫?」

「うん、平気だよ」



澪王を好きになって、いろんなことを感じてる。



それはきっと、恋をしなきゃわからなかった気持ちだね。