菊池くんが頭をなでなでしていて。 なんだか安心して震えが止まった。 「…菊池くんって、強いんだね」 「え?」 「さっき…投げてた…」 撫でていた手を止め、「ああ」と菊池くんが思い出したかのように呟いた。 「一応柔道、黒帯なんだよね」 「…く…!?」 く、黒帯ってすごいやつなんじゃ…。 しかも柔道やってるなんて初めて聞いたよ…。 「んでさっきはつい投げてた」 「す、すごいんだね…」 自然と拍手をしていると、菊池くんは「そんなことないよ」と苦笑いした。