頬に涙がつたる。 つたっては地面に落ち、模様を作る。 「…やぁっ!」 今度はシャツのボタンに手をかけられて、ひとつボタンを外された。 やだ、触らないで…! 足が、震える。 このままじゃほんとに私ここで… そんなことを思うとまた涙が溢れた。 誰か…っ…… 「そんな泣いちゃって…」 口角を上げ、笑う広斗くんが次々とボタンを外していく。 もう少しで全部のボタンが外れそうになったとき 「その子に触んないでくれる?」 そんな声が、静かな路地に響いた。