「…雄くん、それ反則」
「えへへ」
照れ隠しなのか、ぽりぽりとほっぺたを雄くんはかく。
雄くんが私の腕を掴んでる手を下に滑らせてあと少しで手同士が触れそうになったとき、
「おっはよーん!陽菜、雄大くん」
なんとも明るい声が背後から聞こえてきた。
その途端に雄くんの手は私の腕へと戻る。
「…なんだ、若葉か」
後ろを振り返ると私の親友でもある、春川 若葉(はるかわ わかば)がいまして。
「なんだとはなんだー、偉大な若葉様だぞ」
そう言って私と雄くんの間に堂々と入ってくる。
…なんたる堂々さ。
「おはよー春ちゃん」
そして雄くんも普通に受け入れてるし。

