そして、腕にポタリ。と何かが落ちた。

見てみると…血でして。


「北岡さん大丈夫!?保健室行っといで!」


体育の先生が駆けつけてきて、そう言う。


「私付き添います。陽菜、行こ」

「……ん、」



若葉がグイッと私の腕を引いて歩くなか、私は必死に鼻を抑える。


…痛い、結構痛い。


顔ヒリヒリする…。



「若葉ごめん、ありがと…」

「いーからいーから。あ、鼻血は落とすなよ」



その若葉の言葉に、私は小さく頷いた。