「あ、同じクラスの菊池くんて言うの。一緒に鍵返しにいってたんだ」
菊池くんの方を向きながら雄くんに説明すると菊池くんは軽く雄くんに頭を下げる。
「………ふーん。」
だけど雄くんの反応はそんなもので。
雄くんは菊池くんからプイッと目を離した。
「雄くん菊池くんに失礼だよ」
「……知らないっ」
知らない、って…。
「ごめんね菊池くん…」
「いや、いいよ」
慌てて菊池くんに謝罪すると菊池くんは笑ってくれたけど。
「…いこ、陽菜ちゃん」
「え、ちょ雄く…っ!?」
ふいにグイッと雄くんに腕を引っ張られて強制的に歩くはめに。
「菊池くんごめんね、ばいばい!」
「…あ、うん。また明日」
振り返って手を振ると、菊池くんは小さく振り返してくれた。

