ふいに音がした場所に目を向ける。
「菊池くん」
ドア付近には菊池くんがいて、なにやら息があがっていた。
「あれ、北岡さんまだいたんだね?」
「うん、のんびりと支度してた。菊池くんは?」
「教室に忘れもんしたの思い出して、走ってきたんだけど…あっついね」
菊池くんは、自分の席に行きごそごそと机の中をあさる。
あ、それで息があがっているのか。
「あぶなー、課題のプリント忘れるとこだったわ」
「あはは、ほんとだ」
机の中から取り出したのは一枚のプリントで、今日英語の授業時に出されたやつだった。
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