「なんで、ユキを捨てたんだ!」 小泉は胸ぐらを掴んできた。 「告白はされたけどすぐに断ったんだ。付き合ってもいねぇのに、どうして捨てたって話しになってるのか聞きたいのは俺の方だ!」 一瞬、緩んだあいつの手を掴んで振り払った。 「槇野お前の話しは信じられない」 その内、小泉は俺を避けるようになりお互い話す事もなくなった。 このまま斎藤先生が復帰するまでの間、何もなければいいんだがな……。