「何で素っ気ないの? さっき好きって言ってキスまでしたのにとか思ってる?」 「え?何で――」 「何で分かったかって? 美羽はすぐに顔に出るからな」 麻由も田口先生も槇野先生まで、私はそんなに顔に出やすいのかな。 「そんなに、がっかりするな。 それが終わったら――…」 槇野先生は私の耳元で囁いた。 「大崎さん顔が真っ赤よ。 廉、校内では大崎さんに変な事するのは禁止だからね!」