思わず私は先生に抱き付いた。 「そんな事できません! 分かって言ってるんですよね!? あなたは今は味方なんです。 国を裏切ってまで。 それに・・・、愛した人を消せる女が どこにいるっていうんですか・・・。」 涙が止まらない。 「さっきのキスだって、拒もうと思えばできたんです! けど、私はソウイとしても、潮としても・・・。 先生が好きなんです。 先生の想いがソウイだけに向かっているとしても・・・。」