「あれ、先生読書されてたんですか?」 机の上には一冊の本。 それは以前から気になっていた作家のものだった。 「ああ。 この作家のファンでね、必ず読むようにしてるんだ。」 「私、気になっていたんです。 母の本棚に一冊だけこの作家さんの本があって・・・。 何回も読まれたようにぼろぼろで。 読んでみたら世界観がすごく好きで。」