美月にご報告。





「私ねー、拓真のこと諦めることにした
!…拓真が幸せになれば、それでいい
からさっ!」






自分でも、
無理に笑っているのが分かる。






「…無理しなくていいんだよ?私の前で
気を使うなっ!唯香のこと、一番わか
ってんだから!」






美月が、強い声で言う。







その途端、私の目から涙が溢れた。







「美月ー!ほんとは、ほんとは、すごく
悲しいの!悔しいの!好きなの!」






そうだ。私はまだ、拓真のことが







好きなんだ。だいすきなんだ。