「理緒っ、行こ?」 「あっ、うん」 美桜に言われて我に返る。 またボーッとしてた。 「俺も行こ~っと」 そう言って、席からたった彼方。 やっぱり、背高いな… 式には、一年生以外には父母と先生しかいなくて。 結構楽だった。 入場して、担任の合図で着席。 後は、ダラダラ校長の話聞くだけ。 “トントン” 右肩を軽く叩かれる。 振り向いた先には、彼方。 「なに?」