杏 side 杏「奥の部屋ー奥の部屋ー…っと、ここか」 さっき沖田さんから渡された着物をそれっぽく着て、ひとつの部屋の前まで来た。 すると、中から話し声が聞こえて、いやでも耳に入ってくる。 「……すよ、豊玉先生」 聞き慣れない名前。