紫陽花前線 ~新選組×平成女子~



神「人斬りの沖田と言われる人が、随分と甘いことをしますね」



店の奥から若い男の声が響いた。


沖田「……まだ、いましたか」




再び空気がピリッと張り詰めてあたしも表情が強張る。


だけど、なぜかさっきの男たちとは違う。





殺気が無い。



神「……………」



出てきたのは…あたしや平助くんと同じくらいの少年だった。





漆黒の髪、藍色の瞳、漂う氷のような雰囲気。



沖「何者ですか」

沖田さんが刀に手をかけた。