あたしがいた未来では、まずない光景が目の前にあふれている。 綺麗な着物、飛び交う商い人の掛け声。 沖「年末なので、よく賑わってますね」 杏「へぇー!」 ーードンっ 杏「のわっ⁉」 キョロキョロし過ぎていたのか、すれ違う人にぶつかってしまった。 男「ってぇな…気を付けろ!」 杏「す、すみませんっ」 ギロリと睨まれて何度も頭を下げるあたしを見て、沖田さんは小さくため息をもらした。 うぅ…恥ずかしい…。