杏「は、はいっ」 沖「絶対にあなたを未来に帰すと、 約束します」 襖からもれた風が、2人を優しく通り抜けた。 スッと体を離しても、高まった鼓動はおさまる気配がない。 杏「沖田さん…」 穏やかながらも強い決意を宿した眼差しがこちらをじっと見据えてくる。