それでも危険を冒して何度もユージェニーは術を使ってきた。美貌と若さにかける情熱はある意味魔術にかける情熱を上回っているのだろう。
「だから?」
エリーシャはわずかに身を乗り出した。ジェンセンの言うことに興味を示しているらしい。
「ウォリーナの槍の持つ魔力を使わせてやる。その制御には、ジェンセン・ヨークを協力させる――そう言ってやれば、彼女をこちらに引き入れることができる可能性は非常に高いということですよ、エリーシャ様」
「わたしは反対だ」
ベリンダが横からジェンセンの言葉に割り込んだ。
「ユージェニー・コルスは信用できない。あんた、以前つき合ってたからってユージェニーの肩を持ってるんじゃないだろうね?」
「おいおい、ベリンダ。それとこれとは別問題だろう。お互い割り切った関係だ――それに思いきり魔術をぶつけ合うことのできる相手ってのは貴重だろ?」
「だから?」
エリーシャはわずかに身を乗り出した。ジェンセンの言うことに興味を示しているらしい。
「ウォリーナの槍の持つ魔力を使わせてやる。その制御には、ジェンセン・ヨークを協力させる――そう言ってやれば、彼女をこちらに引き入れることができる可能性は非常に高いということですよ、エリーシャ様」
「わたしは反対だ」
ベリンダが横からジェンセンの言葉に割り込んだ。
「ユージェニー・コルスは信用できない。あんた、以前つき合ってたからってユージェニーの肩を持ってるんじゃないだろうね?」
「おいおい、ベリンダ。それとこれとは別問題だろう。お互い割り切った関係だ――それに思いきり魔術をぶつけ合うことのできる相手ってのは貴重だろ?」



