俺はいつもそうだ。 口では「嫌」、「あり得ない」なんて言ってるくせに、陵の告白にすら嫌悪感を感じたことはない。 キスなんか……ひかり以外とするはずなかったのに。 自分で何を考えているのか分からなくて、陵を見れなかった。 また俺は、曖昧な態度で誰かを傷つけるんだ……。 そう思ったとき、濁りのない透明な雫が、俺の手に落ちた。