食べかけのお弁当をほっぽって、
裏庭にダッシュ。

しながら、脳みそフル回転。

あたし何でこんな必死に走ってるの、
シンが告白されてるからって行ってどうするの、とか。

だけど足は止まらないんだから、
"身体は正直"ってこういう事なのかな。


「シンっ…!」


見つけた。

女の子と向かい合って、何か話してる。


「―ああ。好きだよ」


その言葉を聞いた後の記憶は、あんまり無い。