「ちょっとは、落ち着いた??」

「うん、ありがとう」

「奏多、風邪でも引いた?」

「あっ………………、実はこれ風邪じゃなくて病気の症状なんだ」

「えっ!!それなのに遊園地に来て大丈夫なの???」

「うんっ、たぶん…」

「たぶんって……でも今日は心配だし念のためもう帰ろう」

「……うん、分かった……」

そう言った奏多は、ちょっと悲しげだった。