気づくと私は、奏多のことばかりを考えていた。

「おはよー」

「あっ、今日奏多来てるよ!!」

私は、急いで奏多の席まで近寄った。

「奏多!」

「おぅ!!」

「あれから大丈夫だった!?」

「まあ、何とか」

「それなら良かったぁ〜、ずっと心配してたんだからね」

「ごめん、ごめん」

そう言った奏多は、少し寂しそうな顔をしていた。