恋は風のように【短編】



顔だけを此方に向けるケイタは、ニッコリと嬉しそうに笑う。



「ピンクのタオル。栄養ドリンクと……あっ、これ以上言ったらバレちまうわ。じゃっ」



「え、」



それだけ!?なんて思いつつ。


走り去っていくケイタの後ろ姿を見て、私は胸に当てていた手をおろした。


風が、熱を帯びた私の頬を撫でて心地よい。



そうして私は、この胸のドキドキを抑えようと、ゆっくり、ゆっくり歩き出した。




    ―end―