「おかえりなさーい!!」
紘汰、雄大、祥一郎、楓の4人と悠里が家に帰ってくると、姫香は嬉しそうに出迎えた。
「…白雪姫、留守中何もなかった?」
紘汰が真っ先に心配そうな顔で姫香に声をかけた。
「はい!大丈夫です」
「そう、なら良かった」
そう言うと紘汰はほっとしたのか、安堵の息を漏らし微笑んだ。
中性的な顔立ちに茶色がかった黒髪、肌もだが瞳もくっきりしててすごく綺麗な紘汰の微笑みは誰もがドキリとする。姫香は頬を赤らめて照れ笑いした。
(多分、1年の中では一番人気があるんじゃないかなぁ…優しいしかっこいいし。)
「そうそう、街中の本屋の婆さんが色々本をくれてさ。読んだら返すつもりだけど…“東の魔女”に呪いをかけられているらしいから、呪いを解く鍵になるかもしれない。」
言いながら雄大は机の上に本を置くと、簡単に街中での流れを説明した。
「じゃあ、明日は街中でその婆さんと話して、森の中探索でもして帰ってこようか?」
話を一通り聞いた雅は、巡と太陽に提案した。
「そうだな」
巡と太陽は同調し頷いた。