「でも、添い寝は俺も反対だな~っ?
俺だって添い寝したいし~、喧嘩になるっしょ?」
冗談っぽく笑いながら太陽がさらりと言うので、姫香はしばらく考えた。
「……太陽君がそう言うなら、やめとく」
あっけなく姫香は諦めた。
太陽は満足そうに微笑むと、「よしよし」と言った。
巡はこの上なく不機嫌、雅は残念そうにしている。
「じゃあ~…、巡じゅん、うさたんの代わりを…」
雅は巡におねだりしたが、「却下、ぜってぇやだ」と即答されている。
「あっ!じゃあ、抱き枕作ってあげますよ~!
裁縫道具も発見しましたし。」
姫香が思いついたように言うと、雅の顔はパァッと明るくなった。
「ありがとう~!姫チャン大好き!」
にこにこしながら雅は立ち上がり、姫香にピョーンと抱きついた。
そして雅はくるりと巡の方を向き、舌を出してあっかんべーする。
「てめ…!」
ガタンと巡は立ち上がり、雅に近づき頭をペシッと叩く。
雅は大袈裟に痛がった。
