4人の小人が出かけた後、小人の家にて巡、雅、太陽、そして姫香が話しをしていた。

「白雪姫!そういえば、さっきはごめんね?
うさたんと間違ちゃって…」

 雅は申し訳なさそうに自身の顔の前で両手を合わせ謝った。

「いえ、いいですよーっ」

 姫香は慌てて頭を横に振って許した。

「……ほんとっ?じゃあ、うさたん居ないと寂しいし今日から添い寝してもいい?」

 うるうると瞳を潤ませながら雅は姫香を見つめた。しかも、可愛らしく上目遣いしている。

「はい!いいで…」

 その仕草があまりにも可愛らしいので、にぱっと笑いながら姫香が答えようとするが、「ダメだ」と巡に遮られた。

「――お前、さっきも言ったけどな…あんま無防備にすんなっての…」

 そう言う巡の笑顔は、ヒクヒクと引きつっていた。

「でも、雅先輩かわいそう…」

 しゅんとしょげる姫香を横目で見た巡は、溜め息をついた。