「太陽…わかっていると思うけど、先輩達は何考えているかわからない。だから…ちゃんと白雪姫を守れよ?」

 紘汰は太陽に釘を刺した。
それを聞いた途端、太陽は真剣な顔つきで「当たり前だろ」と答えた。


「…姫は覚えていないのかもしれないけど、俺はずっと白雪姫が好きだ。あの日からずっと…多分、紘汰に負けないぐらいな。」

 真っ直ぐな答えに、紘汰は安心したように息をついた。

「……忘れているなら忘れたままの方が姫の為なんだろうけど。俺等は今度こそ姫を守ってやらなきゃな」

 紘汰の言葉に太陽も同意し、うんうんと頷いた。



「紘汰君~!!行くよ~?」

 間もなくして、雄大の呼び声が聞こえた紘汰は、太陽に「行ってくる」と言い玄関の方へ向かい、4人で外に出た。

「忘れたままの方がいい…か、そうだよな。」

 太陽は一人呟いた後、姫香の傍へ駆け寄った。



◇小人達の役割編
To be continued...