「じゃ、じゃんけんに勝った4人は今日1日私の下僕になりなさいよ!」

 そう命令する悠里は、これまでにないぐらい輝いていた。

「…あ、どうせなら班分けも2日置きで入れ替えたら先輩後輩も交流できるんじゃない?」

 雅が更に提案し、意見がまとまった。そして7人は一斉にじゃんけんをした。




   ──しばらくして・・・

「よっしゃー!!今日は姉貴と別~!!」

 じゃんけんに負けたのにガッツポーズで喜ぶ太陽。

「えーと…俺と祥一郎、楓に紘汰君が探索班か~、綺麗に別れたね?」

 雄大がじゃんけんの結果に多少驚いたものの、納得したらしく頷く。

「俺と雅と太陽が居残り班か…」

 ぼそりと巡は呟いた。

「さあ、準備ができたら出かけるわよ!!」

 悠里はものすごくイキイキしている。とても楽しそうだ。
外出する4人は、家を漁り道具等の準備を始める。

 そんな中、紘汰は太陽に声をかけ廊下に呼び出した。