「………っ///」

　カァッと巡の顔が赤くなった。

「……あれぇ、何で白雪姫を襲ってるの？巡先輩。」

　ゆっくりと風呂場に顔を洗いにきたらしい楓が二人に話しかけた。

「ばっ、誰がこんなまな板襲うか！！」

　ハッとしたのか巡は慌てて姫香の上から身体をどかす。

「…ふぅん、まぁいいけど」

　顔を洗った楓は、さっさとその場を立ち去った。

「…………アイツ、楓は俺より狼かもしんないぞ。」

　ボソリと姫香に教えた後、巡も着替えるべくタオルを巻いて立ち去った。
しばらく姫香はポカンとしていたが、
「あっ！朝ごはん！」
と叫んで、少し濡れた服をタオルで拭いた後、再び台所に向かった。


　台所に向かうと、既に全ての料理は食卓に運ばれていた。
食卓の方を見ると、雄大、紘汰、太陽、それからさっき会った楓の姿もあった。

「あっ、運んでくれてありがとうございます！」

　姫香は食卓に駆け寄り、お礼を言う。