「あっ、ではこのお味噌汁を運んでくれますか?」

 姫香が出来上がったばかりの味噌汁をつぎわけたお椀を、雄大が真っ先に運び始めた。

「…………お前、気をつけろよ?」

 二人になったのを見計らって巡は姫香を見つめながら話しかけた。

「え?なにがですか?」

「…………お前は貧乳だし色気も無いし、顔はまあまあ可愛いにしても俺のテリトリー外だけど。
……ここには女はお前しかいないし、あまり無防備にすんな。」

 さりげなく姫香を散々罵倒しながらも、巡は忠告した。

「……え?…うわっ、わっ、わわっ」

 思ってもいなかった忠告に、姫香はお椀を手から滑らせる。
そして…バシャッと味噌汁が巡の身体にかかった。

「うあづ…っ!?」

 味噌汁の熱さに巡は思わず悲鳴をあげた。

「わわっ、大変!すぐに服を脱がなければ!」

 慌てて姫香が巡の服に手をかけ、脱がし始める。