目が覚めた七人は改めてお互いを見つめ合い、回りをキョロキョロと見渡す。

「……夢の中で、“お前達は白雪姫の小人じゃ”って言われたけど…」

 まず口を開いたのは雄大。優しい口調で呟く。

「「あ、俺も…」」

 祥一郎と巡の声がハモり、巡は不服そうに黙った。
雅、楓、太陽も「俺もだ」と相づちを打ち頷いた。

「その夢の通り、七人は身体が縮み小人になって、姫は白雪姫になったわけね…。
あっ、私はここの案内役の悠里です。」

 小さな悠里が羽で飛びお辞儀をした。

「私が図書室で古い本を開いたら、“見つけたぞ白雪姫!”って叫び声が聞こえて、気がついたらここに居ました。なんか…ごめんなさい。」

 姫香は申し訳なさそうに頭を下げた。

「いやいや、白雪姫のせいじゃないでしょ?」

 雄大が頭を横に振り否定した。

「姫の本当の名前を呼ぼうとしても勝手に白雪姫に変わるし。
元の世界に戻る方法もわかりませんが…小人達は白雪姫を守らなければ、元の世界にはまず戻れないようです。」

 悠里がこの世界についての説明を始める。