「わぁ‼︎本物の沙羅だー!」
部屋に入ってくるなり、突然抱き締めてきた“あの人”…
「ちょ、ちょっと…!離して……!」
「沙羅?どうし…っ!おい、お前何やってる?」
龍はこの光景を見て怒っている時の声を出した。
「え、男⁉︎何で⁉︎沙羅、寮暮らしだよね⁉︎なのに何で男が居るの⁉︎」
「沙羅、この男誰?」
う…あ……
「とにかく!“優雨”は離れて!」

「えっと、紹介します…こちら成瀬 優雨。あたしの幼馴染。それでこの人は山下 龍。あたしの彼氏」
「彼氏⁉︎沙羅ってこんなのがタイプだったっけ⁉︎」
「常にこんなテンションだから、気にしないでね」