「和也は、あたしが 水商売していることは 百も承知で結婚した。 でもな、和也は 伊月の先輩で伊月の頭脳と 技術に嫉妬してたんだ。 太一が伊月との間の 子供だと知って、 あいつは狂った。」 美雨さんはまつ毛を震わし、 物思いにふけるように 斜め上を見上げた。 「和也は、最低な男だ。 義理の父のために 医者を目指す伊月を、 どんな手を使ってでも 潰そうとしてた。 だから、そんな姿を 見たくなくて離婚した。」