「でも、伊月は高校を やめなかった。 あいつには医者に なる夢があったから。 太一が生まれてからも、 あいつは学校に行き続けた。 大学二年の時、 あいつは姿をくらました。」 美雨さんはひと息つくと、 目を細めた。 「手紙を置いてったんだ。 その手紙が、これ。」 目の前に出された手紙を見て、 戸惑いながらも受け取る。