ーガチャ 「あ、いた」 お兄ちゃん… 「中、入れば?」 「あ、うん」 冴えない顔をしたあたしを見てどう思ったかな? ってかお兄ちゃん先輩に会っちゃった! あー なんか突っ込まれそう… あたしは突っ込まれたらなんて答えようか考えていた。 「それ…何?」 いきなり腕を引っ張られたかと思ったらこの言葉。 向けられた視線の物を見る。 「あ……」 それは腕にかかったビニール袋。 さっき先輩があたしに渡してくれた物だ。 中を見る。 「え…ー」