早く開けてくれればよかったのに。

「遅くにごめんね!特に用事はなかったけど、遊びにきちゃったー♡」

語尾を伸ばすのは、もう癖だ。

「……私、眠いんだけど。」

「えー。そんな冷たいこと言わないで、とりあえず中にいれてよー。」

「そうね。5月の中旬とはいえ、まだ少し肌寒いものね。」

えっ?まじでいれてくれるの?……僕だって一応、男だぞ。

「ちょっと汚いけれど、どうぞ。適当なに座って。」

「うん!ありがとー‼」

いやいやいや。どこが汚いんだよ。僕たちの部屋とは比べものにならないぞ。

「何か飲む?ココアか、ミルクティーか、お茶くらいしかないけど。」

「んー。じゃあ、ココアがいいな!」

「わかったわ。じゃあちょっと待っててね。」

っ_____。あの、ニコッていう笑顔は可愛すぎるだろっ。

ってか、やっぱり、アリスは可愛い‼肌白いお陰で黒髪が引き立っているし、背もちっちゃいって言われる僕よりも、ちょっと小さいし。細いし、後ろ姿も可愛すぎる。